@yuichirominato 2019.01.17更新 300views

【得意意識】量子ネイティブ脳をビジネスに応用する。

量子コンピュータ 量子ネイティブ

はじめに

なんか書店に売ってそうな啓蒙本のタイトルみたいですが、取引先にもやはりビジネスに関しての新しい視点が欲しい!という方も多々おります。将来への投資を見込んで自分の能力を研鑽したい、メンタル面を整えたいという方が多いのですが、量子コンピュータをやっている立場からもしかしたら量子コンピュータを運用する考え方がビジネスに役に立つのかも?という視点から少し考察をしてみたいと思います。

「量子ネイティブ脳」とは?

適当に名前つけましたが、生まれつき量子の世界に苦手意識がなく物理学を自然と受け入れられる。そしてそれを自然とビジネスに活かせるという脳の作りをした人をさします。量子コンピュータの世界でいきていると完全な研究者でビジネスの視点がない人の他に、研究者であってもビジネスセンスを感じる人も多々おります。あぁ、こういう人が量子ネイティブ脳で今の時代に成功していくのだなと日々感じています。

かくいう自分も量子コンピュータの世界に飛び込んで数年、これまで事業を行ってきて、そもそも量子コンピュータが難しいと思ったことがありません。逆に比較的理解しやすいマシンだなという印象があります。これからさきどのように量子コンピュータが発展して行って、どこまでいけるのかというのが比較的楽観的にとらえられます。量子コンピュータの背景にある原理や法則を身をもって体感しているので、今後もこの流れに沿っていけるところまでビジネスはいけるのだという気楽さがあります。

では、全く量子コンピュータの仕組みが理解できずに困るという人がいる一方で、全く量子コンピュータに難しさを感じないという事態が起こるにはどのような仕組みがあるのでしょうか。仕事をする上でどのような点に自分が気をつけているかを自分自身で振り返りながら確認してみたいと思います。

1、微分係数を気にする

1つのポイントは物事の絶対値をみずに、物事の相対的な変化の方に注目をします。物理学では常に運動を見ます。等速運動と加速運動は異なる運動で、運動量保存の法則や運動エネルギー保存の法則をビジネスに応用することで様々な問題を解決することができます。

動きがないもしくはずっと同じように動いているという状況は変化がないとみなして、重要視しません。逆に考えると安定をしているとも捕らえられますが、基本的にはビジネスチャンスは物事が変化するタイミングでのボラティリティが大事ですので、物事の変化=微分係数を重視します。

なので常に物事の変化に目を配り、変化が踊り場に来て微分係数が0になっているのか+になっているのかーになっているのかに常に気を使います。

2、マルコフ性を意識する

マルコフ性も状況や未来予測をする際にとても重要視できます。マルコフ性は将来の動向は過去に影響される現在の状況にのみ影響される。現在の状況は過去の結果なので、現在の状況に過去の状況が含まれると見ることができます。

つまり、過去の行動と未来の行動を分離することができます。どうしても人は次の行動をしようとすると、過去の行動を振り返り躊躇します。しかしマルコフ性を意識すると過去の行動をそれほど意識することなく、現在の状況のみで判断を下すことができます。

つまり簡単にいうと結果オーライなんですが、初期状態に依存せず、現在の状態をもとに将来予測を立てるという考え方はとても役に立ちます。過去を見ずに今の状態が比較的良ければ将来的な行動を起こしましょう。今の状況がよくない場合にはまずは今の状況を立て直すことを意識しましょう。

3、確率の器を意識する

現在のコンピュータでは世の中の複雑な事象を完璧に再現することはできません。何かしらを予測したい場合には、モンテカルロ計算のような確率計算を使います。モンテカルロは名の通りカジノに由来する理論です。

何か複雑な事象を再現したい時、それらは乱数を用いてランダムで予測をします。その際にルーレットの器が大事です。量子であっても私たちの住む世界の器に一度なおして乱数を用いて計算することで複雑な量子の計算をイメージできます。

モンテカルロ計算は近似計算なので完全に再現できません。しかしかなり近似的によく再現できるということは最初からお釈迦様の手の上で踊るように、結果が裏で用意されています。私たちができるのはあらかじめお膳立てされた結果の上で、それっぽい解を求めるということです。

自分たちが何かを計算したというのではなく、自然界にあらかじめ解を再現するための器が用意されていて、その上で自然界の解をただ単に再現しているというだけという意識が大事かと思います。

4、ネットワークを考える

金融問題にしろ、ワールドワイドウェブにしろ、ネットワークを常に考えることで物事を把握することもできます。ネットワーク問題と前述のマルコフ性やモンテカルロ計算を組み合わせることでより複雑な潜在価値をあぶりだすこともできます。

ネットワークを意識する時はとても単純で、「ノード」と呼ばれる点と「エッジ」と呼ばれる線を意識して、点を線で結ぶということをすれば大丈夫です。この点を線で結び、それらの結びつきの関係をスコアかするというのが大事です。

ネットワーク問題は常に計算量の観点でトピックになります。単にノードとエッジだけでなく、グループを構成するクラスタなど実社会と同じような動きを効率的に解析するのにとても役立ちます。

5、パターンを常に見て規則性を見出す。

パターンや周期性を確認します。条件設定では境界条件を気にします。山手線のように周期性がある円運動なのか、それとも中央線のように単振動か実質的には同じようなものですが、一見違うような動きをするものに共通性を見出して1つの式に収めることで人が二回やることを一回でできるようになり、物事のパターン性を発見し、それらを自分の中で統合することで、人よりも効率的に見かけ複雑な作業をこなすことができます。

パターンの解析には前述の微分や加速度を見て、把握します。同じパターンが効率的に見つかれば2、3個だけでなく場合によっては数十の作業に規則性を見出して大幅な効率化を行うことができるでしょう。

6、本来価値を意識する

例えば何か定価がある商品にプレミアが付いていたり、逆に人気がなくて割安な状態があったりします。本来の価値は定価と捉えるとそれらの差額は将来的に収束すると予測すると利益になる可能性があります。社会では往往にして定価が軽視されて思惑によって現在の価格や価値の方がずれることがあります。そのような場合には将来的にどのように収束するのかを自分で予測を立て、本来価値を算出し、その差額が収束することで得られる利益を意識することでビジネスに応用できます。

ネットワーク計算などを利用して一見正しそうだけど本来価値の算出と大きな乖離があるような場合には、本来価値の方を信じて収束を待つという辛抱強さが必要になると思います。

7、まとめ

勝手に「量子ネイティブ脳」と名前をつけて勝手なことを書きました。量子コンピュータは汎用性に加えて波動の位相を利用した計算を行います。さまざまな波動の計算を様々な表現方法で共通して意識しするという気持ちが常につきます。

若い人たちには自分たち以上の柔軟性があり、ビジネスの新人類が登場して効率性を極めています。量子コンピュータを使いこなす世代はこれまでの汎用計算機のビット計算でのデジタルな考え方に加えて、確率統計的な概念を同時に身につけ、それを量子コンピュータのように使い分けるという人が出てくることによって、ビジネスにも新しい潮流が生まれるような気がします。私たちはがんばってその新しい考え方を身に着ける必要があるようです。

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